ランナーに多い外傷 5キロ地点
2016年05月20日
こんにちは☆スタッフのDくんです。
GWはいかがでした?とびとびながら長い連休でしたけど、怪我はされてませんか?
今回は、ランナーに多い外傷5回目ということで「ジャンパー膝」についてお話します。
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)とは?
ランニングは、当たり前ですが膝の負荷が非常に多いスポーツで膝の外傷でとても身近なんです。
みなさん健康維持やタイム向上に励んで、膝の屈伸から蹴り出しから着地など、たくさん膝動かしていますよね?
平坦な道から上り坂や下り坂と色々な道を走っていると思いますが、
膝って時に自分の体重の3~10倍の荷重がかかっているのをご存知ですか?
膝の写真の1と2に多く、特に1の膝蓋骨の下くらいの位置に多く、筋肉と骨のつなぎ目にある腱や腱に近い筋肉が少しずつ損傷して炎症をおこします。
症状は?
筋肉の付着部に炎症がおきて押さえて痛みがでたり、曲げ伸ばしの痛み、膝への加重時痛により機能制限がでます。
初期は走り終わった後になんか痛いな~くらいですけど、
気にしずに走ったりするとランニング中にも痛くなりだします。
ひどくなると走ってなくても日常生活でも痛みがでます。
なかなかいないですけど最悪の場合、膝の靭帯が切れてしまいます。
治療法は?
ジャンパー膝は、基本保存療法で経過を見ていきます。
・運動の中止(安静)
・アイシング
・ストレッチ療法
・運動療法
・電気療法
などで経過判断しながら治療していきます。
①運動後は、アイシングをして痛みのある患部を冷やしてください。アイシングは患部の炎症を少しでも抑えるためにおこないます。
②太ももの前面の筋肉である大腿四頭筋や股関節から腰へつく腸腰筋へのストレッチ療法もおこなうと有効です。ランニングにみたいに膝の曲げ伸ばしを頻繁にそして長い時間にわたって行う場合、大腿四頭筋が引っ張られることで膝のお皿や膝の靭帯、靭帯の付着部にまで牽引力が繰り返し加わることで、膝のお皿の周りの組織に微細な損傷が起き炎症を引き起こし重症例ではまれに完全断裂に至ります。大腿四頭筋が固く柔軟性にかけてくると牽引力の負担が多くなりこのような症状がでやすくなります。大腿四頭筋や腸腰筋は柔軟性がない方が多くストレッチ運動は効果的です。
お尻を少し固定して膝を曲げて太ももの前面の大腿四頭筋をストレッチします。
太ももを少し浮かし股関節を後まで伸ばしながら膝を曲げて画像のように腸腰筋をストレッチさせます
③次に運動療法で、大腿四頭筋の筋力トレーニングを行うといいでしょう。大腿四頭筋を強化することにより膝に安定感を与えますので、ストレッチと併用しながら運動療法を行うといいでしょう。
④次に大腿四頭筋を緩め血流を良くする為に、電気療法や超音波も効果的です。大腿四頭筋は人体のなかでも大きい筋肉であり、超音波などは深部にアプローチしてくれるので、ハリの強い方とかにも有効です。
症状の経過を見ながら、運動を制限・中止をしていき安静にして、治療経過をみて徐々に運動を開始していきます。
当院では、足のバランスを整える整体や症状に応じてテーピングなども行っていきます。
ジャンパー膝は、急性外傷ではなく、たびかさなる負荷による慢性症状なので徐々に痛みがでるので、スポーツを継続しながらの治療が多いですけど、痛みが強い場合は安静が一番の近道になります。
当院も早期回復とスポーツ復帰に全力でサポートします。
これから気温も暖かくなり大会なども増えたり、健康維持で走られる方が増えると思います。怪我など増えてきますので気をつけて下さいね。